教育

【教室環境の整え方】 2/4 教室のカラーコーディネート

チョークケースの工夫

みんなが使いやすい教室
という教室環境を考えるときに、参考にした考え方があります。
それは

ユニバーサルデザイン(UD)

です。
ユニバーサルデザインを一言で言うと
「誰にでも簡単に使えるようにしたデザイン」
です。
右利き・左利きのどちらの人が使っても使いやすいお玉や
どこの国の人が見ても意味がわかる新しい地図記号などはUDです。

成田空港 第3ターミナルの例を見てみましょう。
https://news.mynavi.jp/article/20150326-lcc/より

地面に色がついていますが、これは行き先案内になっています。
青・・・空の色。飛行機の搭乗口。
赤・・・陸上トラックの色。出口(陸地)

掲示板で案内しても、見えにくかったり、違う言語の国の人もいるでしょう。
ですので、色を使って行き先が分かるようにしているのです。
使う言語や年齢・身長を問わず、多くの人にわかりやすい工夫です。

色でわかりやすくなる工夫を教室に取り入れよう!
と思い、取り入れました。
いくつかオススメをご紹介します。

教室のカラーコーディネート4選

①黒板のレール
②水筒入れ
③チョークケース

④多い配付プリント
⑤雑巾置き場

①黒板のレール

短いチョークで溢れかえっていませんか?
ある方法を知るまでは、僕もそういう状態になっていました。
ある簡単な方法で、黒板のレールがきれいに整いました。
それがこの方法です。

ビニールテープを3㎝くらいに切って、黒板レールに貼っています。

4月にみんなにこう伝えています。
「黒板のレールにテープが張っていますが、これはチョーク置き場です。
 白いテープの上には白いチョークを
 黄色いテープの上には黄色いチョークを置きます。
 また、チョークがテープより短くなったら新しいチョークと交換します。」


これで使い方がみんなにわかってもらえます。
チョークの個数・場所・色・長さが規定されるので、
チョークが散乱するということが無くなりました😃

テープは
①お好みの長さ(僕は3㎝)に切る
②白は8ヶ所。等間隔に貼る
③黄色はど真ん中に1ヶ所貼る

としていました。
4月にすることで、黒板レールが1年間きれいに使えます。

②水筒入れ

これは水筒入れに限ったことではありませんが、
水筒入れに使っている段ボール2つに
「水筒入れ」と太いペンで書きました。
それぞれ赤と青のペンで。

そうするとある変化が起こります。
赤・・・女子が使う。

青・・・男子が使う。

どちらを使うか指定は一切していませんが、勝手にそうなります。
使う箱が固定されると

子どもが自分の水筒を探しやすくなる
しまう場所と取りに行く場所が固定されるので、行動が早くなる

というメリットが生まれます。

水筒入れ以外にも
上靴袋入れも2つ用意して同じようにしたこともあります。
これも男女で使い分けがされて、便利に使うことができました。

③チョークケース

チョークケースでもカラーコーディネートができます。
写真でご説明します。

なんてことはないチョークケースですが、
実はこれ
貸し出し用チョーク
です。

お楽しみ会などでお楽しみ係のみなさんに渡して、
黒板をカラフルにデコってもらいます。
プロッキーで線を引いておくことで、
チョークがきれいに並べられて返ってきます。

色を付けることで何も言わなくても整理されます😃

④多い配付プリント

始業式や長い休みの前によくあることですが、
後で回収するプリントをたくさん配る時ってありますよね。
 ※家庭環境調査や連絡先を書く用紙など。
  宿題プリントが多い時も。

そういうプリントを回収する時って、
似たようなプリントが多いので混雑しがちです。
ですので配る前に
プロッキーで色をつける
ようにしています。

こんな感じでです。

プリントの端にペンで色付け!書く位置をずらすことも。

こうすると何がいいかと言うと
回収がとても楽になる!

ことです。
配った日の帰りの会で
給食台などに1枚ずつ置いておき、
同じ色のプリントを上に重ねて出すように伝えます。
そうすることで、
子どもが迷うことなくたくさんある提出物を出すこと
ができます。

1つずつ集めるとしても
「次は青色のプリントを集めます。」
と言えば伝わります。

たくさんあるプリントは、子どもも混乱しやすいです。
色を上手く活用することで、混乱を防ぐことができます。

⑤雑巾置き場

口では何も言わなかったのですが、
色を使うと雑巾を片づける場所が整いました。

片づける場所にビニールテープを貼り、
雑巾に同じ色のペンで印をつけます。

※雑巾には字を書かなくても
 線を2~3本引いただけでも大丈夫でした。

上雑巾コーナー
下雑巾コーナー
黒板レール雑巾コーナー
など、
決められた場所にみんなちゃんと片づけてくれます。

まとめ~色の力ってスゲー!~

教室の形や設備の数を変えることはできませんが、
色をつけ足すことは簡単にできます。
色を使えばわかりやすさがグンとアップし、
より快適な教室環境を作ることができます。

今回ご紹介した例はごく一部ですが、
さらに便利な使い方がたくさんあると思います。
そういった事例やUDに関するオススメが見つかれば、
またお知らせしていきます。

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