教育

授業の導入はどうしてる?

毎日何時間も行うことになる授業。
その導入はどうされていますか?
導入がスムーズだと、授業全体が上手く流れやすくなります。
導入でダラダラしてしまうと時間も無駄になりますし、
授業のテンポも崩れてしまいます。

もし子どもが
「何これ?面白そう!」
と思ってくれたら
授業への意欲や集中具合がアップします。

料理でも同じですね。
「美味しそう😋」と思うか
「なんか美味しくなさそう💦」と思うかで
食べるかどうかが変わるような感じです。

それだけ導入は大事で。
意欲づけの要になります。

授業のおすすめ導入5選

僕のおすすめの導入をいくつかご紹介します。

①道具を見せる(全教科)
②フラッシュカードで復習(全教科)
③伏線になる問題を出す(主に算数)
④プチ実験(理科)
⑤ルーティン行動(全教科)

以下、これらについて詳しく見ていきます。

①道具を見せる(全教科)

子どもは新しい道具を見るとかなり反応してくれます。

「今日はすごい物を持ってきました~😃」
といいながら何かを持っていると
「なにそれ?」

と、この時点でかなり興味を持って聞いてくれます。
これでつかみはOKです。

ですが、ここですぐにネタバレすると熱が冷めてしまいます。
ですので、待ってもらいましょう。
「これは授業の後半で使います。」とか
「これが何かと言うと・・・授業の後半で😏」

とか言うと、
普段はなかなか集中の続かないやんちゃな男子も
本当に授業の後半まで頑張ってくれることが多いです。


ちなみに僕が用意した物で結構反応が良かったのが

反応がすごかったランキング3
①和服(着て教室に入った)
②浄水器
③小判(レプリカ)

選外だけど反応の大きかった物
・白衣(着て入った)
・立体模型をたくさん。
・人体の骨格模型
・猫の骨格模型
・図工の作品(見本として作った)

など、たくさんあります。
子どもは見た目のインパクトで驚いてくれるので、
服関係は着ていくだけで子どものテンション爆上げです。

ちなみにこれ、ふざけているわけではありません。
国語で「くらしの中の和と洋」という説明文があります。
そこで和服と洋服の違いを考えるために着ていきました。

朝休みは普通の服で教室で宿題のチェックなど。
→職員朝礼に行く前に和服に着替える。
→職員朝礼が済んでから教室に入る。

朝休みの格好と違うのでインパクトも絶大だったようで。
職員室で
「この人、疲れで変になったんだな・・・。」
みたいな目で見られるのはしょうがないですが💦

物を用意しておくと、
・子どもの意欲
・実物ならではのわかりやすさ
がアップします。

物を準備するのは手間がかかります。
毎回用意するのは難しいですが、
できるときにはやってみるのがおすすめです。

②フラッシュカードで復習(全教科)

授業が始まったらフラッシュカードで学習内容を復習します。
子どもは提示しされたカードを読み上げていきます。
書かれていることを読むので、学習が苦手な子もつまづくことが少ないです。
また、授業の開始時に勉強ムードにすぐに切り替えることができます。

次の動画の解説の考えがビビッときました。

1分間フラッシュカード〈解説〉

「まさにその通りだなあ。」
と思い、導入でフラッシュカードを使うことが増えました。

「早く席に座りなさい😡」
と怒ってしまうことが多々ありましたが、
フラッシュカードを使うようにしてからは
穏やかに授業を始められることが増えていきました。

そういった方法を一つでもしているかどうかで、
毎日の授業の質や疲れがグッと変わるんだと感じました。

④伏線になる問題を出す(主に算数)

後々扱う問題の伏線となる問題を出します。
例えば算数で
 36
×24

という問題が教科書に載っているとします。
そしたら

① 36    ② 36
 × 4     × 2

という問題を出します。
これは先ほどの

 36
×24

を分解したものです。
本命の問題を解く足掛かりになるような問題ですので
助走問題と言うことがあります。

助走問題は既習事項ですので、子どももサッと解きます。
その後に
「これができたら今日の勉強はほとんどできる!」
とちょっと大げさ目に言います。

後で本命の問題
 36
×24

が出てきたときに、助走問題が役に立ちます。

答えは半分わかっているので、計算に労力を使わず、
解き方に集中することができます。

新しい学習では、その解く手順をわかってもらいたいところです。
計算と手順とを分けて、手順に集中できるように
計算は導入でやってしまうというわけです。

「これができたら今日の勉強はできたも同然!」
と励ますことができるので、
子どもの学習意欲を上げやすいというメリットもあります。

国語では

国語でも問題を出すことがありますが、その場合は
文法
を扱う授業に多いです。

例えば
①すけふじ
②リンモク
③コウキョウ
これは何でしょう?


黒板に書いてから問います。
正解者は出ないでしょう。

その後、教科書のページを指定します。

光村図書
『新しい国語 四上』
漢字の読み方に気をつけよう
光村図書『新しい国語 四上』
漢字の読み方に気をつけよう

音読みと訓読みの学習です。
漢字には音読みと訓読みがあり、
その時々に合う読み方を使いますよ。
という学習です。

ここまでくると、先ほどの問題は
音読みと訓読みを入れ替えた読み方をしている
ことに気がつく子が現れます。
ですので、漢字で書いてあげましょう

①すけふじ 佐藤
②リンモク 鈴木
③コウキョウ 高橋


ということでした。

今は苗字の多いランキングでしましたが、
実際には
1組の先生の苗字→2組→3組
とかでやります。
学級数が少なければ校長先生や養護の先生など、
みんなが確実に知っている先生の苗字を使います。

その際の学級通信。

プチ実験(理科)

新しい単元に入った時におすすめ導入です。
簡単な実験をして
「勉強していったら、この不思議がわかるよ😃」
といえば、子どもも勉強に前向きになってくれますね。

どんなプチ実験か、例を挙げます。
〇小3 「磁石」
ノートと磁石2つを用意して
・ノートの前にある磁石が宙に浮く!
・しかもその磁石が動き回る!


※ノートの後ろで、もう一個の磁石を使って動かしています。


〇4年 「物の温度と体積」
ピンポン玉(へこんでる)と水筒を用意します。
・このピンポン玉、へこんでいます。
・しかし、この魔法瓶の水筒にいれて魔法の呪文を唱えると・・・
・なんと、ピンポン玉が復活!!


※水筒にはお湯が入っています。
ピンポン玉の中の空気が温められて膨らんで、へこみを戻します。

こういった実験はバレバレだったとしても面白いものです。
「こんな面白いことができるよ😃」
と、楽しい雰囲気で授業に入っていきましょう。

⑤ルーティン(全教科)

これ、結構おすすめです。
物の用意やプチ実験が毎回できるわけではありません。
基本的に授業の始めはこれをする!
といった決まった行動(ルーティン)があると
子どもも授業の準備がしやすく、行動も速くなります。

じゃあどんなことをするの?
一例を挙げます。

(国語)新出漢字2字
(算数)フラッシュカードで復習

 ↑別の単元や前年度の学習内容もアリ
(社会)方位確認
フラッシュカードで復習
 ↑立って「北・東・南・西」と時計回りに言う。
  1回やったら目を閉じて1回とか、3回やるなど。
(理科)フラッシュカードで復習

(体育)準備体操

体育の準備体操はルーティンに取り入れてる先生も多いと思います。
子どもが自分たちで進めてくれますし、
その間に道具の準備ができますね。

同じように上手にルーティンを作っていけば、
準備に使える時間を作ることができます。
子どももやることが決まっているので、学習への入りがスムーズになります。

まとめ~導入で学習を効率的にできる~

導入を工夫することで

子どもの
学習意欲アップ
学習の定着
学習への入りがスムーズ
準備を整えられる


といった多くのメリットがあります。
ぜひ参考にして、楽しい授業作りの役に立ててください。

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